当院のご案内

Q&A

母乳・育児支援

Q. 母乳とミルクのちがいは?

母乳は牛乳でも粉ミルクでも補えない成分が100以上含まれています。
母乳は100%ママが作ったもので、赤ちゃんに必要なものがすべて含まれています。母乳の中には生きた細胞もありママの体から赤ちゃんへと伝わって、赤ちゃんの体内でさまざまな働きをします。

一方、ミルクは人工乳でウシのお乳(牛乳)を原材料に、ヒトの赤ちゃんに必要のない物質を抜いたり、必要のある物質を人工的に足したりとさまざまな調整をしてつくられています。
原材料は牛乳ですから、人工乳に含まれているタンパク質は牛乳に含まれているタンパク質と同じです。もし牛乳アレルギーの素因がある赤ちゃんが人工乳を飲んだ場合、牛乳アレルギーを起こす可能性があります。
母乳で育てたいと思っても、母乳が出ない方もいれば出ても飲ませられない方もいます。そんな方のためにミルクがあって、ミルクはより母乳に近いものをと開発が進められています。
母乳を飲ませることが出来なくても、優しく抱かれてミルクを飲むことで母乳育児とかわらない赤ちゃんとの絆ができます。

★母乳のメリット
・消化が早く、赤ちゃんの便通が良くなる。
・肥満になりにくい。
・赤ちゃんにとって必要な栄養素が含まれていて、いつでもどこでも飲むことができる。
・ママの温かさを感じ、肌と肌のふれあいをすることで、赤ちゃんの心と体の発達の助けになります。
・母乳を飲むことで赤ちゃんの顎と顎の筋肉の発達を助け、歯列の異常が減ります。
・母乳に含まれるホルモンは、ママをストレスから守り、産後の回復を早めます。
・さまざまな感染症から赤ちゃんを守ります。
(中耳炎、呼吸器疾患、胃腸炎など)
・脳と神経系の発達に関与しており、知能指数や認知能力が高くなるといわれています。

★ミルクのメリット
・パパも授乳ができ育児に参加することができるので、パパ自身にも喜びや親としての自信を感じることができます。
・赤ちゃんが飲んだ量がわかるので安心して授乳ができます。
・ミルクは母乳と比べると消化に時間がかかるので、腹持ちが良く、よく寝てくれます。
・ママは気にせずに嗜好品や香辛料など、なんでも食べることができます。
・ミルクは誰でも飲ませることができますから、赤ちゃん連れでのお出かけが難しい時や、急な用事ができたとき、パパやご家族にお願いしてお出かけができます。
・比較的場所を選ばず気軽に授乳ができます。

Q. 妊娠中のおっぱいの手入れは、必要ですか?

当院では胎動を感じ始める妊娠20週頃から乳輪、乳頭のマッサージを始めてもらっています。赤ちゃんがくわえやすく、吸いやすい柔らかく伸び良い乳頭、キズのつきにくい強い乳頭にするために行います。
乳頭マッサージは、子宮の収縮を起こしやすいので切迫早産と診断されたり、逆子体操をしている時はやめておきましょう。

Q. 妊娠中に母乳ってでるの?

妊娠後期(早い人は初期から)になると、ほとんどの人が乳首から透明や黄色の液体が出てきます。しかしこれは出産後に出てくる母乳とは違います。
妊娠するとプロラクチンというホルモンが大量に分泌され、出産後に備えて母乳を出す準備を始めてるからです。

Q. おっぱいが大きくならないのですが。

妊娠中には母乳分泌の準備のために、細胞が増殖して容積が増えるのが一般
的です。しかし、母乳に関してはおっぱいが大きい小さいよりも乳汁分泌ホルモンの分泌量によって決まります。
おっぱいが大きくならないから母乳が出ないと思うのは間違いで
赤ちゃんが吸いつきやすい乳首の方が重要になります。
そのためにも妊娠中から乳首の手入れが大切になるわけです。

Q. 母乳が出るか不安なんです。

母乳は最初からたくさん出るわけではありません。
赤ちゃんに吸われるほど乳汁分泌ホルモンの分泌が促されるようになります。
母乳が出ないからといってあげないのは間違いで、1日に何度も授乳していれば必ず母乳量は増えていきます。

Q. 妊娠中、食生活で気をつけることは?

いい母乳は穀物と野菜などの低カロリー食から作られます。
主食をお米にして偏食を避けバランスよく食べることが大切です。
脂っこいものや甘い食べ物 またお餅も乳腺炎などを引き起こすことがあります。

Q. ブラジャーは何でもいいの?

ワイヤー入りのブラジャーは大きくなるおっぱいのためにサイズが合わなくなり、血液循環を悪くする事があります。伸縮性があって締め付けのないものを身につけましょう。

Q. 妊娠中に授乳すると流産しやすいの?おっぱいはあげれないのですか?

お腹の張りや出血をするなど、妊娠したことで体の変化があります。
妊娠中の授乳に関しては、外来受診時に医師に相談しましょう。

Q. 母乳は何で出来ているのですか?

母乳はママの血液が変化したものです。
タンパク質や脂肪、糖分や免疫物質をたくさん含んでいる栄養価満点の飲みものです。

Q. 母乳が足りているか心配なんです。

退院時の哺乳量や、体重の増え方によっては、2~3日後に健診をします。
あまり心配しすぎず赤ちゃんが欲しがるときに何回でもおっぱいを吸わせましょう。
そうすることで母乳の分泌が増えてきます。
赤ちゃんにも飲む量にムラがある場合もありますので、時間通りというわけにはいかないものです。

Q. 乳腺炎では?

乳房が赤く腫れている、硬いしこりが授乳後もとれない、痛みがある、熱がある(肘で熱を測って下さい)、色の濃いもしくは変な色の乳汁が出る。
このような状態がどんどん悪くなる場合は、病院に連絡をして受診してください。
あまり無理にマッサージせず、まずは冷やして早めにお電話でご相談下さい。

Q. タバコ・アルコールはダメ?授乳中の薬は飲んでも大丈夫?

タバコに含まれるニコチンは母乳に移行し、赤ちゃんの体に入ります。
授乳中のお母さんのそばで吸うのも止めて下さい。
血管を収縮させ母乳の分泌を悪くします。アルコールも母乳に移行します。
薬に関しては、授乳中であることを産婦人科医師に告げて、授乳中でも飲める薬を処方してもらいましょう。

Q. おっぱいがパンパンに張って辛いんです。

分泌が増えて、おっぱいが張って痛みがある場合、まず脇の下を冷やしてみましょう。
ガーゼかハンカチにくるんだ小さい保冷剤をブラジャーの中に2つくらい入れて使うと便利です。溶けたら交換しましょう。
授乳は普段通りで構いませんが、自分で搾ってみて乳頭の先がつまっているようなら早めに受診してください。
赤ちゃんが嫌がって飲まない、いつまでも乳首を離さないなどの様子に注意しておきましょう。
授乳後にお乳の張りが引くようならそのまま様子をみましょう。

医療法人 赤井マタニティクリニック

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